オール安城市産ビールへ 待望の大麦収穫
2022/5/18
安城市産の大麦で地ビールの製造・販売を計画している安城デンビール株式会社は、同市内で農業を営む「大麦の会」と協力して、これまで原料として使用してきた輸入大麦を地元・安城市産の大麦に切り替える取り組みを進めています。5月18日には安城市小川町で生産者、醸造メーカー、JAら20人が見守るなか初の収穫が行われました。
同社の石川伸代表取締役が、地元の農家にオール安城市産が作りたいという夢を語り、賛同した農家が協力を申し出たことがきっかけです。有志で集まった農家4人が「大麦の会」を組織しました。この日収穫された大麦は「ほうしゅん」と「しゅんれい」の2品種で、昨年11月中旬に市内約2ヘクタールで試験的に播種されたもの。収穫ではKubotaやヰセキの農業機械メーカー2社による新型コンバインのデモンストレーションも併せて行われました。
同社の石川代表取締役は「収穫された大麦は発芽検査を経て、初めて出来が分かる。開発を成功させ、地方企業ならではの取り組みにしたい」と話しました。
「大麦の会」の代表を務める石川智一さんは「初めての栽培で手探りの中で始まったが、収穫の日を迎えられてよかった。1反あたり300キロも取れたら嬉しい」と話しました。 今後は発芽検査でビール精製に適正であるとの結果が出れば、焙燥、粉砕などの工程を経て、仕込みが行われます。年末年始を目途に販売予定です。
好天の中、収穫される大麦