授業で育てる苗、児童80人が購入
2022/5/7
安城市立安城南部小学校の2年生児童約80人は5月11日、生活科の授業で育てる野菜苗を購入するため、安城市安城町のJAあいち中央産直センター安城東部を訪れました。
同校では、植物がどんなふうに育つのかを学ぶため、1年生では鉢でチューリップなど花を育てていました。2年生では、同じ鉢を使って食べられるものを育てたいと考えていました。そんな中、5年生児童が毎年JA安祥支店などの協力で行う田植え体験の打ち合わせのため、西岡慎一郎支店長が同校を訪れました。その際、西岡支店長が2年生の担当教諭から相談を受けたことがきっかけで、同店舗に協力を依頼し、今回初めて取り組まれました。
用意された野菜苗は、トマト、ミニトマト、ナス、キュウリ、オクラの5種類。いずれも、鉢でも育てやすい品種を同店舗の職員が産直出荷者と相談しながら選定しました。事前に児童から育てたい野菜を聞き取り、各品種の希望数の苗を確保し、全品種の価格はそろえました。児童は、「かわいい」「ナス好き」など、うれしそうに苗を購入しました。担当教諭は、「好きな野菜を選ぶ子もいれば、苦手だから自分で育てて食べてみるという子もいました。自分で選んで買った苗だからこそ愛着をもって育ててもらえたら」と話しました。
購入した野菜苗は、当日または数日中に学校に置いてある個々の鉢に植えます。同店舗で園芸を担当する田嶋さくらさんは、担当教諭に「根を崩さず、ポットと同じ大きさの穴を開けてポットから取り出してそのまま植えてください」などとアドバイスし「生育で困ったときは気軽に相談して」と話しました。西岡支店長は「うれしそうに苗を持つ児童の姿を見てうれしくなった」と笑顔をみせました。
自ら選んだ野菜苗を購入する児童