園児に花育 感性養って
2022/3/23
碧南市伏見町の同市立日進保育園で3月23日、同市産のカーネーションやスターチスを使ったフラワーアレンジメントを製作する花育講座が開かれました。年長園児54人を対象に行われ、碧南地区の農村生活アドバイザー7人が講師を務めました。花育講座は同市で初めて開かれ、アレンジメントは卒園の記念として製作されました。26日の同園卒園式の会場に飾られるとともに、式の中で園児から感謝の言葉とともに保護者に贈られます。
講座は子どものころから花を見る楽しさや飾る楽しさを感じてもらうとともに、碧南市が花の産地であることを知ってもらうことが目的。園児が作った花飾りを保護者に贈ることで、家庭で花を飾る楽しさを感じてもらい、花の地産地消につなげます。
碧南地区の農村生活アドバイザーは、これまでも小学生を対象に地元産の小麦を使ったうどん作り等の食育推進活動を進めてきました。新型コロナウイルス感染症の影響で調理実習ができなくなり、アドバイザーのメンバーである花き生産者から、花育講座を開いてはどうかという提案がありました。花育講座であれば、感染防止対策を講じながら開くことができ、花の地産地消にも貢献できることから同市地産地消推進協議会の協力を得て実現しました。
同園の尾崎利恵主任保育士は「日常で花に直接触れる機会の少ない子どもたちだが、ドキドキしながら楽しんで作ってもらえた。近所で花を作っている方がいるのを知らない子もいたので、知る良いきっかけになった」と話しました。
同地区の農村生活アドバイザーの齋藤尚子さんは「取り組みを通じて、子どもたちに花を贈る喜びを知ってもらい、花がきれいだと思う感性を持ってもらいたい」と話しました。
齋藤さんからフラワーアレンジメントを学ぶ園児ら