促成キュウリ 天敵散布始まる
2022/2/18
胡瓜生産部会
JAあいち中央管内の安城市、碧南市、刈谷市で2月上旬から、促成キュウリ栽培での天敵殺虫剤の散布が始まりました。
天敵殺虫剤は、農産物の生育を阻害する害虫の天敵となる虫を放飼し、捕食による防除効果を得る剤です。同剤の散布により化学農薬散布の回数が低減し、農作業の省力化やコストカットの効果が見込まれます。害虫の抵抗性に関しても、化学農薬の抵抗性発現を遅らせるなどのメリットもあります。
JA胡瓜生産部会ではIPM防除(総合的病害虫・雑草防除)を推奨しており、2011年から天敵殺虫剤の導入を進め、現在多くの部会員が取り入れています。部会の池田幹隆さんは2月18日、圃場内の害虫密度を下げた上で天敵散布を行いました。
池田さんは「天敵導入により、農家に労力・農薬費用の削減や品質維持というメリットが生まれた。化学農薬の散布回数が減り、より安全・安心な農産物を消費者に提供できる」と話しました。
部会は、安城市、碧南市、刈谷市の生産者54人で、栽培面積は約15ヘクタール。21年度作は11月上旬から1月下旬までに約1068トン(前年対比105パーセント)を出荷しています。
キュウリの葉っぱに天敵を散布する
池田さん
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