トピックスレポート
肥料購入支援を継続 生産コスト高対策 生産者1721人に4990万円
2025/10/2
機械に肥料を補填する生産者
JAあいち中央は、当JA営農センターで購入した肥料の5%を支援する「生産コスト上昇影響緩和対策(肥料購入特別支援)」を行っています。JA独自の取り組みで、生産コストの上昇が農産物価格に反映されていない状況をふまえ、肥料価格高騰による農業経営の危機的状況を緩和することが目的です。
2020年以降、穀物相場の上昇による肥料需要の増加と合わせて、主要な肥料輸出国である中国による輸出規制、ロシア・ウクライナ戦争の影響による輸出停滞などで世界の需給バランスが崩れ、肥料原料価格は高止まりが続いています。JAは独自の支援として、23年6月に24年5月までを対象期間とした同支援を始めました。その後も価格高騰が続いたため、24年6月以降も継続実施。25年7月には、対象期間24年6月から25年5月の対象者1721人へ、約4990万円を支援金として支払いました。
現在は25年6月から26年5月の対象期間中。同センターで購入(現金・クレジットは除く)した肥料(土壌改良剤、培土を含む)の累計購入額(本体価格)2万円以上の生産者が対象です。総額5000万円以内で、購入費の5%を1000円単位(1000円未満切り捨て)で支援します。生産者による申請手続きは不要で、購入データに基づきJAが算出し、26年7月に支払う予定です。
生産者は「肥料等資材価格が上がり、みんな苦労している。良い物を作るためには肥料は必要不可欠。少しでも支援してもらえるのはありがたい」と話しました。
JA営農部営農資材課の伊藤賢課長は「肥料等資材価格は高止まりし、生産者にとって厳しい状況が続いている。生産者が安心して農業経営できるよう支援したい」と話しました。