トピックスレポート
水稲カメムシ一斉防除 地域でまとまり迅速に
- 営農部会
2025/8/5
ドローンを使ってカメムシの防除作業を行う生産者
JAあいち中央管内では、「水稲のカメムシ撲滅大作戦」と銘打ち、7月中旬から畦畔除草や薬剤散布による一斉防除を始めました。カメムシ類は雑草や小麦、水稲、大豆の間を移動し、年間を通じて生息し続けているため、被害を防ぐには品種ごとに同一期間に防除し、地域密度を減らすしかありません。
2024年産の稲作では、早期にカメムシ類の発生が確認され、数も多かったです。防除などの対応が早かったおかげで、その後の被害を抑えることができました。JA営農部農畜産課では、生産者へのチラシ配布や各営農センター・支店でのポスター掲示、広報誌への掲載などで防除の徹底などを呼びかけています。
カメムシ類による被害は、主に不稔米による減収と斑点米による等級落ち。被害を抑えるために、JA管内では10年から一斉防除の取り組みを続けています。防除方法は2回の畦畔除草と水田への薬剤散布。「コシヒカリ」「あいちのかおり」と、品種ごとに防除期間を定めて使う薬剤も指定しています。
JA営農部会の鈴木貴士副部会長は「カメムシ類の防除は、出穂2週間前と出穂期の畦畔除草、出穂期とその1~2週間後の薬剤散布が効果的。地域でまとまって適期に防除することで、カメムシの絶対数を減らし、良質なお米作りに取り組んでいく」と話しました。