トピックスレポート
水稲担当職員に働き方改革 苗配布に応援職員倍増 休日出勤は7割減
2025/5/11
水稲苗箱を組合員指定の圃場に並べていく応援職員ら
JAあいち中央営農部農畜産課の水稲育苗関連業務で、JA他部門職員が応援職員として組合員指定場所への水稲苗の配送などを行っています。同課職員の休日出勤負担の軽減と他部門職員が営農業務に携わる機会の提供が目的で、2年目の取り組み。
業務の中でも、育苗した水稲苗をJA営農センターや組合員指定の場所まで配送する業務は、一度に多くの人員が必要で専門知識や技術がなくても行えます。田植え前の4月中旬から5月中旬の休日に水稲苗の配送業務が集中し、同課職員の負担が大きかったことから、昨年度からJA他部門職員からの応援募集を始めました。
今年度は昨年度の約2倍の27人から募集があり、応援職員として4月12日から5月11日の作業を行う休日10日間に1人あたり1~3回出勤し、準備した水稲苗箱約33000枚の配送業務を行いました。昨年度の課題から業務量を平準化するため、苗箱の取り扱い枚数に応じて人員配置を調整しました。同課職員の休日出勤は、取り組み前の一昨年度に比べ約7割減少しました。
4月27日には9人の応援職員が同課職員らと刈谷市北部地域の6カ所の圃場に水稲苗箱3200枚を配送しました。普段は信用事業部門を担当している応援職員は「昨年度、参加した人の話から女性でもできると聞いて、興味があったので申し込んだ。力仕事で大変だったが、やっている最中は楽しく、田植え機に乗せる前に苗を田んぼで水に浸けることを初めて知った」と話しました。
同部の稲垣豊久部長は「想定以上の応募で、職員の営農事業への関心の高さを感じられ、課の職員の負担が減り、ありがたい。実際に作業することで、田植え前の作業や農家の大変さも分かってもらえたと思う」と話しました。