トピックスレポート
小学生が苗購入 大事に育ててね
2025/5/8
5種類並ぶ野菜苗から自ら選んだ種類の野菜苗を見つけた児童ら
JAあいち中央安祥支店は5月8日、安城市立安城南部小学校で同校2年生と特別支援学級の児童を対象に野菜苗の出張販売を行いました。児童は、生活科の学習授業で野菜を育てることを通して、命の大切さや育てるやりがい、収穫の喜びを学んでいます。育てる野菜により一層愛着をもってもらいたいと2022年度から同支店の協力を得て、児童自ら野菜苗を購入する体験を始めました。
24年度までは、同校学区内にあったJA産直センター安城東部へ児童が訪れ、野菜苗を購入していましたが、同店舗は新店舗統合のため25年3月に閉店。同校から「今年度も児童に購入体験をさせたい」と相談を受けた同支店が、野菜苗を出張販売することで購入体験の継続を提案しました。
当日は、同支店職員が移動販売車【でんまぁと号】に野菜苗を積んで同校を訪れました。野菜苗は事前に児童から育てたい野菜の種類を聞き取り、ミニトマト、キュウリ、オクラ、ナス、ピーマンの5種類を、同校学区内で苗物を生産する河野苗組合の農家が用意しました。JA安城営農センターの職員から育て方の説明を受けた後、児童約110人は育てる野菜苗を選び、購入していきました。
児童は、購入した苗を大切に抱えて鉢まで運び、中には名前をつけたり話しかけたりしていました。「真っ赤な美味しいミニトマトができるように、しっかりお世話する」「虫は苦手だけど、見つけたら頑張って取る」などと話していました。購入した野菜苗は、当日または数日中に学校に置いてある個々の鉢に植えます。
同支店の飯田浩央支店長は「少しでも農業を身近に感じてもらいたいと思っている。そのためにできることは協力していきたい。愛情もって育ててほしい」と話しました。