トピックスレポート
露地イチジク収量増へ 新たに優良事例共有
- いちじく部会
2025/4/18
敷きわら作業のポイントを説明する山口専門員
JAあいち中央いちじく部会は4月18日、安城市赤松町のJAあいち中央総合センター内生活館で「露地いちじく芽かき講習会」を開きました。部会員や県、JA職員ら約70人が参加し、芽かきや敷きわら作業の目的やポイント、病害虫防除対策などについて確認しました。
今回の講習会では、初めての取り組みとしてイチジク栽培の優良事例の紹介を組み込みました。良い事例を知って、自身の圃場での栽培管理に活かしてもらうことで、同部会員の収量アップにつなげたいねらいです。昨年度反収の多かった同部会員に事前に聴き取った栽培の方法や気をつけているポイントを参加者と共有し、自身の圃場に合わせて参考にするよう訴えました。
県西三河農林水産事務所農業改良普及課の山口千明専門員は「昨年に比べ若干芽の動きが遅いが、これから本格的に作業が始まる。芽かきは、基本的に上芽を取り除くが、樹勢に合わせて判断してほしい。敷きわらは作業開始時期を見極め、ワラの厚みや株元との距離を意識して行って」などと呼びかけました。
部会の竹内直人部会長は「これから始まる芽かきや敷きわら作業についてしっかりと聴いて、みんなで良いモノを作っていきたい。優良事例も参考にして、生産者が減るなかでも反収を増やして部会の出荷量を確保し、みんなの所得増加につながることを期待する」と話しました。
部会では、安城市や碧南市、刈谷市、高浜市で127人がハウスと露地合わせて約23.4ヘクタールで栽培しています。ハウスイチジクは3月28日から出荷が始まっており、露地イチジクは7月下旬から出荷が始まる予定。中京・京浜・北陸地区の市場へ約275トンの出荷を見込んでいます。
関連リンク