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碧南産「菊アート」鮮やか 菊まつりで初展示

2023/11/4

  • 人形小路の会のメンバーが作成した「菊アート」

11月4日から名鉄三河線吉浜駅前人形小路一帯で開かれている「人形小路菊まつり2023」に、JAあいち中央管内碧南産の菊を使った「菊アート」が展示されています。同まつりは、高浜市無形文化財「吉浜の菊人形」の展示と伝統継承、町おこしを兼ね、例年、市民菊花展や菊まつり撮影会などが行われてきました。今年は、初めて「菊アート」が加わり、色とりどりに染められた菊(染色菊)などが飾り付けられました。

「菊アート」は、菊まつりを主催する「人形小路の会」のメンバーが発案しました。同会は、アートに使う染色菊の情報を得るため、3月にJA吉浜支店に相談。同支店の村松好子さんが、JA管内の碧南市で菊栽培が盛んであることを知っていたことから、JA営農部碧南園芸課に染色菊について問い合わせました。染色菊を取り扱う碧南市の生花店「フラワーショップ花の色」を紹介された同会は、染色の様子を見学したり仕入れ方法などを聞きに行ったりして情報を集めました。

まつりでは、JA菊共選組合から染色菊用に426本の満開の白輪菊を仕入れ、10色以上の染色液を使って染めた後、菊アートや手水などを彩りました。菊アートには、同会の他、地域の小学校や高校、華道家が参加し、5つの作品が展示されました。

発案者は「花の色を上手に染めるのは難しかったが、楽しくできた。どの作品も素敵な仕上がり」と話しました。同会会長の内藤皓嗣さんは「現代の人はアートの方が、親しみがあるようで、多くの人が『菊アート』に感動していた。今年の経験を生かして、来年は作品を増やしたりコンテストをしたりしたい」と意気込みました。

同支店の村松さんは「管内の特産品を知っていたことで、担当部署につなぐことができた。来年の菊アートでは、JAのキャラクター“あおみっ子ファミリー”の飾りつけで参加して、さらに地元を盛り上げていきたい」と話しました。展示は12日まで行われます。