JAあいち中央

トップページ

お問い合わせ

地ビールで大麦復活

  • 安城デンビール㈱

2023/9/12

  • 「DENSTARBEER(デンスタービール)安城ペールエール」を
    PRする石川代表取締役

安城市赤松町で地ビールの製造・販売をしている安城デンビール株式会社は、同市内の農家4人と協力して、同市産の二条大麦を100%使った「DEN STAR BEER(デンスタービール)安城ペールエール」を完成させました。すっきりした飲み口とフルーティーな味わいが特徴。今年7月に催した安城産ビール麦収穫記念イベント「安城ビアフェスタ」でお披露目され、以降ふるさと納税の返礼品やオンラインショップなど販路を拡げています。

同市では数十年前に二条大麦が栽培されていましたが、途絶えてしまっていました。2年前に同社の石川伸代表取締役が、地元の農家にオール安城市産のビールが作りたいという夢を語り、賛同した農家が協力を申し出たことがきっかけで大麦を復活させることになりました。有志で集まった農家4人が「安城ビール麦の会」を組織し、JAあいち中央が経済連を通じて大麦の種子を手配。約2ヘクタールで手探りの中、栽培を始めました。同会の石川智一代表は「大麦は小麦の栽培とも異なり、湿害や病気に弱い。栽培する中で仲間と情報交換しながら、水はけ対策や防除の仕方を見つけていった」と話しました。

石川代表取締役は「農家、JA、県など多くの人の理解と協力を得て、地元産のビールを完成することができた。ハレの日に呑む特別なビールとして、地元の人に『最初の一杯はこれだよな』と言ってもらえるビールになったらうれしい。安城市が『ビール麦のふるさと』と呼ばれるように、これからも麦芽の持つ食品としての可能性を探っていきたい」と話しました。

同ビールは1本330ミリリットルで600円(税別)。JA産直センター「道の駅」デンパーク安城やファーマーズマーケットでんまぁと安城西部などで販売しています。また地域のイベント等でビールサーバの貸し出しも行っています。