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クルクマ収穫 華やか20品種

  • 碧南クルクマ部会

2023/7/24

  • 丁寧にクルクマを収穫していく伊藤副部会長

JAあいち中央管内の碧南市でクルクマの収穫が本格化しています。JA碧南クルクマ部会では8人が約1.1ヘクタールの無加温ハウスで、苞葉がピンク色の「シャローム」を中心に、緑色の「チョコゼブラ」、白色の「モンブラン」など20品種を栽培します。「シャローム」が全体の5割を占めます。

クルクマは東南アジア原産のショウガ科の植物。暑さに強く、ハスの花に似ていることから、主に仏花として用いられるため、新盆、旧盆の需要に合わせて栽培。夏場でも日持ちが良く明るい色の品種が多いことから、近年ではブライダルや花束、フラワーアレンジメント用としての人気もあります。

3月上中旬の球根定植後天候に恵まれたが、4~5月に朝晩が涼しかったことから生育が平年より2日ほど遅れました。7月に入り気温も上がり、晴れの日も続いたことから、お盆前の最盛期に向け生育は順調に進んでいます。品質も色・ボリューム共に良好。7月24日現在で日量約7000本を出荷。最盛期の8月上旬には日量約15000本の出荷になります。

部会の伊藤正弘副部会長は「シャローム」を中心に約23アールでクルクマを栽培。早朝に根から水を吸い上げた状態で収穫すると、品質が長く維持できるため朝5時ごろから作業を始めます。苞葉が緩み始めたのを確認しながら、葉を3、4枚付けて根元から一本ずつ丁寧にハサミを入れます。苞葉の形や大きさなどを見ながら選別し、セロハンをかけて箱詰めします。

伊藤副部会長は「クルクマは暑い地域が原産なので、猛暑の中でも順調に生育している。色の種類も豊富になってきているので、お盆に限らずおうちでも飾ってもらい、夏を彩ってもらいたい」と笑顔で話しました。

出荷は6月上旬から始まっており、10月下旬までに、東北、関東を中心に甲信越、中京市場に約35万本を計画しています。