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“100%安城” 地ビール実現へ 愛知でプロジェクト発表会
市産大麦粉砕も見学 「麦の会」ら関係者20人

2023/3/20

  • 糖化の作業を見学する「安城ビール麦の会」のメンバーら

安城市産の大麦で地ビールの製造・販売を計画している安城デンビール株式会社は3月20日、同市赤松町の安城産業文化公園デンパーク内地ビール工房&レストラン「ホレ・フェスト」で「安城をクラフトビールのまちへ!プロジェクト発表会」を開きました。同市内で大麦を栽培する「安城ビール麦の会」や酵母づくり・ホップ栽培を進める愛知県立安城農林高等学校、JAあいち中央などの関係者20人が参加しました。

同プロジェクトは同社の石川伸代表取締役が、オール安城市産のビールを作りたいという夢を地元の農家に語り、賛同した農家が協力を申し出たことがきっかけです。発表会では、ビールづくりの進捗や原材料の紹介などを行いました。

石川代表取締役は「大麦やホップの栽培、酵母の抽出など多くの方のご厚情があって、本日ようやく麦芽粉砕に至ることができた。ビールは7月29日に安城市中心市街地拠点施設アンフォーレで行われる『安城ビアフェスタ』でお披露目する予定。県下のビールとともに、完成を祝いたい」とあいさつしました。

「安城ビール麦の会」の石川智一代表は「自分たちが栽培した大麦でつくったビールを飲めたら楽しいだろうな、という思いから他の生産者にも声をかけた。それまでに大麦を作ったことが無かったので、JAや県などにアドバイスをもらいながら栽培した。おいしいビールを飲むために、今後もよい大麦を育てていきたい」と話しました。同校フラワーサイエンス科の水野恭彦教諭は「ニホンミツバチを校内で生育していたら、セイヨウミツバチの蜜にはない酵母があると分かった。どうにか活用できないかと同社に持ち込み、成分分析をして酵母を抽出した。当校ではホップもつくり始め、100%地元産ビールで安城の知名度が向上したらうれしい」と話しました。

閉会後は同社工場内の視察が行われ、関係者らは大麦が粉砕される作業や細かくなった麦芽を約65度のお湯に浸して糖化する作業を興味深く見学しました。