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「田んぼで街を守り隊」未来創造大賞優秀賞 JAあいち中央本店で受賞報告

2023/3/1

  • 「田んぼで街を守り隊」(右から3人)のメンバーと
    石川組合長(左から2人目)ら

中部の未来創造大賞推進協議会の「第23回中部の未来創造大賞」において優秀賞を受賞した「田んぼで街を守り隊」が3月1日、受賞の報告に安城市御幸本町のJAあいち中央本店を訪れ、石川克則組合長を表敬しました。同隊に所属する水稲生産者と安城市ら5人が訪問。この表彰は、新しい時代にふさわしい中部の発展とその啓発を促進しようとするものです。

同隊は同市内の水稲生産者が主体となり、過去に水害が起きた河川の上流域で、田んぼに雨水を貯留することにより水害から街を守る活動をしています。同市が管理する水路と水田全体に雨水を貯める方式と、水稲生産者が各水田に設置された独自の排水マスで貯水量を調整する方式を組み合わせることで、浸水被害を軽減。管内河川の流域の約79ヘクタールの田んぼで取り組みを進めており、生産者と行政が一体となり、田んぼの持つ多面的機能を発揮しています。

今回の受賞では、「流域治水」の考え方、生産者自らが水位計を設置し効果測定を行う活動が、国交省地方整備局の防災に関する長期ビジョンと合致したことが評価されました。

同隊の稲垣巨樹さんは「農地で浸水被害を軽減できる。農地の大切さを市民に知ってもらい、農地の保全につなげてもらいたい。活動をPRするうえで市やJAの協力は欠かせない。自分たちが街を浸水被害から守る一翼を担っているという誇りを持って、これからも活動を続けていきたい」と話しました。

石川組合長は「食糧安保で農業に関心が集まる中、田んぼの持つ多面的機能は、地域農業の価値を見直してもらえる機会。JAとしても、取り組みを市民の農業理解につなげていきたい」と話しました。
3月6日には明治用水土地改良区の杉浦正行理事長に表敬し、3月14日には安城市の三星元人市長のところへ表敬する予定です。