JAあいち中央

トップページ

お問い合わせ

促成キュウリ 天敵放飼開始

  • 胡瓜生産部会

2023/2/17

  • キュウリの葉っぱに天敵を放飼する大島さん

JAあいち中央管内の安城市、碧南市、刈谷市で2月上旬から、促成キュウリ栽培での天敵資材の放飼が始まりました。

天敵資材は、農産物の生育を阻害する害虫の天敵となる虫を放飼し、捕食によって害虫被害を低減させる防除効果を得る剤です。天敵資材を活用することで、化学農薬散布の回数が減り、農作業の省力化やコストカットの効果が見込まれます。害虫の抵抗性に関しても、化学農薬の抵抗性発現を遅らせるなどのメリットがあります。

JA胡瓜生産部会ではIPM防除(総合的病害虫・雑草防除)を推奨しており、2011年から天敵資材の導入を進め、現在多くの部会員が取り入れています。部会の大島清隆さんは2月17日、圃場内の害虫密度を下げた上で天敵資材の放飼を行いました。

大島さんは「ボトルだけでなくパックなどの仕様が増えてきたことで、散布の省力化につながり、また散布後の防除管理もしやすくなってきた。より安全・安心な農産物を消費者に提供していきたい」と話しました。

部会は、安城市、碧南市、刈谷市の生産者53人で、栽培面積は約14ヘクタール。22年度作の出荷量は昨年並みに推移しています。