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在籍型出向で労力不足解消 企業に地域農家紹介

  • 営農支援室

2022/12/21

  • 作業場でニンジンを箱詰めする平野さん

JAあいち中央営農企画部営農企画課営農支援室は、2016年の設立から地元農家の労力不足解消に取り組んできました。今回は株式会社農協観光が同室に、企業からの出向支援を相談したことがきっかけで、管内農家を紹介。12月より碧南市で露地野菜を生産・販売する丸昇AI株式会社に、三菱重工業株式会社から社員1人が1年契約で出向しています。

株式会社農協観光では、2021年より「労働応援事業課」を立ち上げ、日本の農業労働力不足に対して労働力応援事業を展開。新型コロナウイルス感染症の影響下における、企業側の雇用維持と農家側の人手不足をマッチングして、人材を有効活用することを目的に出向を支援しています。

丸昇AI株式会社の黒田大地代表取締役は「雇用するにあたって出向元企業との契約が複雑で難しい部分はあるが、人手を集めるのが大変なご時世では必要な努力だと思う。社会保障等は出向元で手厚いので、安心して働いてもらえる。働く環境が変わって大変かと思うが、やる気を持って働いてくれて助かる」と話しました。

三菱重工業株式会社から出向している平野貴司さんは「農業の知識が無く、周りの人たちに聞きながら作業を進めている。働いているメンバーが常に声かけしてくれて働きやすい。まだ目の前の作業が優先になってしまっているが、色々なことにチャレンジさせてもらえるので、農業という分野でも経験を積みたい」と話しました。

同室の都築修司室長は「周年で農作業があり、出向を受け入れられる環境が整っている農家に声をかけさせてもらった。出向者の居住地と勤務先の距離や、出向先の規模等も勘案した。今後も農家の労働力不足解消に向けて取り組んでいきたい」と話しました。