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農福連携をPR 農業まつりで品評会や野菜販売
高浜市の社会福祉法人がJAと連携

  • 高浜地区農業まつり

2022/11/27

  • 高浜地区農業まつりで自分たちが作った農産物を
    販売する利用者(右)ら

高浜市沢渡町の社会福祉法人同善福祉会「チャレンジサポートたかはま」は11月27日、JAあいち中央高浜営農センターで開かれた高浜地区農業まつりで、来場者へ農福連携の取り組みをPRしました。同まつりでは農産物品評会への出品や利用者らが栽培した野菜の販売などを行いました。

就労継続支援B型事業である同施設は、休耕地で農家指導のもとジャンボラッカセイ、サツマイモ、ブロッコリーなど年間約10品目を栽培しています。これまで育てた野菜は同施設関係者内のみで販売していました。

JAとのつながりは、2021年度から始まった市や市内の農家、福祉団体、同JAらで構成される「高浜市農福連携推進活動」で同センターの杉山久志所長と出会ったこと。彼らの取り組みを知った杉山所長は「農福連携を地域にもっとPRするべき」とアドバイス。10月に開いたジャンボラッカセイ品評会や今回の農業まつりの参加を提案。利用者らが栽培した野菜を地域の人が集まる場で披露することで、同施設の取り組みを地域に周知する機会につながりました。

同施設生活支援員の木村博行さんは「これまで地域の人にどうやって発信したら良いか分からず、施設の中で完結していた。JAとつながり、地域に発表する場ができた。福祉の力を使って地域農業を盛り上げていくお手伝いができれば」と話しました。同員の磯島奈都子さんは「今後は利用者さんの適正に合わせて農家での就労も取り組んでいければ」と話しました。

同センターの杉山所長は「内輪だけでやっていては、せっかくの取り組みも地域の人には伝わらない。高浜市は農福連携に力を入れている。農業の担い手も減り、農地の保全も課題。農福連携が農業の活性化にもつながる」と話しました。
現在は、同JA産直店舗への農産物の出荷を検討し、今後は地域への発信を強化していきたい考えです。