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碧海地域「日本デンマーク」と呼ばれ100年 豊かな農村 思い強く
安城市で特別講演会

2024/3/13

  • 100年前の人々が『日本デンマーク』に込めたもの」をテーマに講演する岡田さん(左)

明治用水土地改良区は3月13日、安城市大東町の明治用水会館で、農業が盛んな同市を中心とする碧海郡が「日本デンマーク」と呼ばれて100年になることを記念して特別講演会を開きました。農業者や市、JAあいち中央など農業関係者ら約130人が参加。講師は、西三河一帯を研究対象に自治体史の研究をしている岡田洋司さんが務め、「100年前の人々が『日本デンマーク』に込めたもの」をテーマに、碧海郡が「日本デンマーク」と呼ばれるようになった経緯などを紹介しました。

講演会は日本デンマーク100年を機に、碧海郡で農業の発展に尽くし先人たちの想いを学び、これからの農業の意識向上につなげることを目的としています。碧海郡は1880年に明治用水が通水したことにより農業が発展し、当時の代表的な農業国家であったデンマークになぞらえて「日本デンマーク」と呼称されるようになりました。

岡田さんは「『日本デンマーク』という言葉には、農村を豊かに暮らすことができる場にしようという先人たちの想いが込められており、その背景には膨大な努力と叡智がある。私たちの時代は、さらにそれを先に進める努力と責任が課せられているのではないか」と話しました。

同会館に隣接する「水のかんきょう学習館」では、安城市の農業の歴史を紹介する企画展「日本デンマークといわれて100年」を開いています。「日本デンマーク」と呼ばれるまでに碧海郡を発展させた人物の功績を伝える資料約40点を展示。入館料は無料で、展示期間は7月31日まで。開館時間は午前9時~午後4時。月曜(祝日の場合は翌平日)休館。