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ドローン3機 散布実演 JAあいち中央「圃場に合う機体を」

2023/12/13

  • 最新ドローンの運動性能を確認する研究会のメンバーら

JAあいち中央営農部会の省力低コスト研究会は12月13日、刈谷市野田町の田んぼでドローンによる薬剤散布の実演会を開きました。同会は農作業の省力化をテーマに、少ない労働力で効率よく高品質な生産を実現することを目的に研究活動を行っています。今回はその活動の一環として最先端技術の実演会が開かれ、営農部会員やJA職員ら約20人が参加しました。

ドローンの利用は無人ヘリと比べ導入コストが低く、薬剤散布の効率化を期待できます。今回は2024年1月に発売予定のヤマハ「YMR-Ⅱ」※1やDJI「T-25」などドローン3機の実演が行われ、参加者らは薬剤散布時のダウンウォッシュや飛行可能時間などドローンの性能を確かめました。

研究会の黒田清吾リーダーは「機体の運動性能や運搬のしやすさに進化を感じた。それぞれの機体に特長があり、生産者の圃場の条件にあわせた選択ができるようになった。適期防除の手段の一つとして、大いに参考にしたい」と話しました。

同部会事務局を務めるJA営農部農畜産課の上田淳雄さんは「ドローンの導入からおおよそ5年が経ち、更新時期にあわせて新しい機体の紹介ができた。今後も省力化につながる提案をして、農業者の所得向上につなげたい」と話しました。

実演会を企画したJAあいち経済連生産資材部肥料農薬新技術課の伊藤まどか課長補佐は「ドローンの更新にあわせて、有益な情報を提供できた。散布性能はもちろんのこと運搬のしやすさなど取り扱いの面での拡充、モーターやバッテリー(大型化)などの改良により1飛行で散布できる面積の拡大、ドローン機体本体でセンシングから散布まで可能※2になるなど生産性の向上につながる技術が進んでいる。省力化でできた時間を有効に活用してもらえるような技術も併せて引き続き紹介していきたい」と話しました。

※1 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の「国際競争力強化技術開発プロジェクト 安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発」事業の一部として共同開発した機体
※2 DJI「T-25」の性能