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[次代への継承者]野村正登さん 学びから己の形模索

2023/7/30

  • 梨の摘果作業を行う野村さん

安城市篠目町の野村正登さん(37歳)は、農業の専門学校を卒業後、就農しました。祖父から引き継いだ梨園のほか、地域で栽培を辞める人から梨園を引き継ぐ形で栽培面積を広げています。

もともと農業に興味はあったが、就農には迷いがあったとのこと。決意できたのは、身内以外で梨農家として生計が成り立つ人に出会ったことだそうです。経営などについて学び、祖父とともに梨栽培を始めました。就農して今年で15年目。

就農当初、祖父に栽培を学びながら周囲の梨農家にも積極的に学びに行きました。ただ、人によってやり方が違うため、悩むことも多かったといいます。「祖父は、別の栽培方法を行うことに口出しはしなかった。なんでもやらせてくれたからこそ、失敗もでき、そこから学ぶことができた」と話します。

JAあいち中央管内は県内有数の梨産地ですが、生産者、園地ともに年々減少傾向にあります。周囲の農家から園地継承の相談があると、寂しさを覚えつつ引き受けました。これまで7人から合わせて1.4ヘクタールの梨園を引き継ぎました。面積が増えたことで、作業の効率化の必要性が増しました。周囲の梨農家から新しい技術・道具の情報を集め必要性にあわせて導入するほか、収穫時期を分散するための栽培品種再構成を進めています。

JA青年部の部長を務める野村さんは「品目が違っても、農業というつながりから助け合える。同世代のがんばりは、自分も負けていられないと思える」と話しました。
妻、パート2人で、梨2.7ヘクタールを栽培します。現在3品種を出荷していますが、今後は5品種となる予定。安城市農業士会にも所属しています。