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安定生産へ再確認 イチジク栽培管理と接ぎ木

  • いちじく部会

2023/3/2

  • 接ぎ木作業を説明する河村主任専門員

JAあいち中央いちじく部会は3月2日、安城市と碧南市で露地イチジクのこよみ説明会と接ぎ木講習会を開きました。2会場で同部会員ら計82人が参加。露地イチジクの栽培管理が本格的に始まるのを前に、晩霜への対策や病害虫防除など3月から4月の栽培管理方法を学びました。

県西三河農林水産事務所農業改良普及課の河村直紀主任専門員は「春先は枝を切ると樹液が出るようになる。暖かい日が続くと寒さへの抵抗が落ちるので晩霜害、低温障害が心配される。4月中旬までは防寒対策をしっかりしてほしい。また、病害虫対策は防除効果を理解して、早めに対策をしてほしい」と呼びかけました。接ぎ木講習会では、他品種の栽培特性を生かす「接ぎ木」の技術が紹介されました。「接ぎ木作業には、今の時期から挿し木の採種や台木の仮剪定などの準備が必要。そして、挿し木は活着率をあげるため挿す前日に調整して水に浸けて吸水しておき、台木は接ぐときにカットして新鮮な切り口にしてから、「形成層」を合わせて密着させることがポイント」と話しました。

部会では、安城市・碧南市・刈谷市・高浜市で144人がハウスと露地併せて約24.8ヘクタールで栽培しています。ハウスイチジクは3月下旬、露地イチジクは7月下旬から出荷が始まる予定。中京・京浜・北陸地区の各市場へ約360トンの出荷を見込んでいます。