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 平成9年3月、桜井の新しい「まちづくり」に向けて私ども農家地権者132人は、「桜井駅周辺地区土地利用相談会」を結成いたしました。名鉄西尾線の高架化、市施行による土地区画整理事業といった環境の激変に対して、農家の暮らしや土地利用はいったいどうなってしまうのか。不安と悩みがいっぱいのスタートでした。

 それから10年余り。地権者の固い結束と市やJAのご支援ならびに地域住民のご協力のおかげで、幹線道路や公園などの骨格ができ、うるおいのある住宅地や活気のある商業施設が建設され、生活に欠かせない教育・医療施設なども整って、新しい「まち」の姿が次第に見えてきました。

 土地区画整理事業はあと10年ほど続きますが、私どもが当初からめざしてきた「農と住の調和したまち」は、新旧住民と市・JA・企業などの連携によって着々と具体化しつつあります。

 このすばらしい環境と豊かなコミュニティを、新しい「まち」で生まれ育っていく子や孫の世代に誇りをもって伝えていくために、私どもは「桜井まちづくり憲章」を胸にたゆまに努力を続けてまいります。

桜井駅周辺地区
土地利用相談会

「まちづくり」の発端は、市が桜井駅周辺地区を土地区画整理事業の予定地に指定した平成3年のこと。以来、市とJAが協力して地元説明会、学習会、意向調査などを重ねて農家地権者の合意形成をはかり、平成9年に「土地利用相談会」を設立しました。

 土地利用相談会は、JAの支援のもとに地権者個々の土地利用相談にあたるとともに、土地をまとめて共同利用を進めるための研究会を設置し、大型商業施設の誘致や計画的な住宅地の整備を実現しました。

 一方、市は、うるおいのあるまちなみ景観をつくるために、住民参加による委員会を設置して、土地利用と建物建設のルールとして「まちづくり憲章」を制定しました。