イチジク受講生 副梢除去学ぶ
2022/6/29
いちじくスクール
JAあいち中央営農部園芸課産地対策室は6月29日、イチジク生産者を育成する「いちじくスクール」で成木の副梢の除去作業を学ぶ講義と実習を開きました。スクール受講生や県、JA職員など11人が参加しました。
この日は定植して6年目の樹で副梢の除去作業を指導しました。県西三河農林水産事務所農業改良普及課の河村直紀主任専門員が作業のポイントを押さえながら説明。圃場では同室の中村大輔室長とともに実技を交えて指導しました。副梢の除去は、葉の付け根から出る脇芽が伸びた副梢を取り除く作業です。
河村主任専門員は「養分競合が起こると、果実の肥大よりも芽の先端部の成長が優先されてしまう。副梢は手で基部から取り除くことで、果実の充実を図ることができる。特に樹勢の強い樹は副梢が発生しやすいので、見つけ次第除去してほしい」と呼びかけました。
中村室長は「副梢除去作業はこまめに圃場を巡回することが大事である。小さなうちに副梢を除去することができれば、秀品率も上げられる」と話しました。
スクールは、現在1年生5人、2年生6人の計11人が受講。33アールの露地イチジク圃場で月2、3回程度の講習を行っています。昨年度の卒業生からは3人がJAいちじく部会へ入りました。次回は、7月13日にJAいちじく部会の部会員圃場を訪れ、視察する予定です。
副梢の除去作業を指導する
中村室長(右)