地域医療支えたい 必要な備品手作りで 愛知厚生連安城更生病院に寄贈
2022/6/24
助け合い活動組織「みのりの会」
JAあいち中央助け合い活動組織「みのりの会」は、今年度から新たに地域医療を担う安城更生病院へのボランティア活動に取り組み始めました。入院患者が使うアイスノンカバーやアイスパックカバーなどの縫製や緩和医療センターの入院患者へのメッセージカードの作成を同会会員が各自で行い、定期的に同院に届けています。
きっかけは、同院のボランティアグループ「よつ葉」にも在籍する同会の稲垣晴美会長から同院に「何かできることはありませんか」と声をかけたことです。「よつ葉」は同院の入院患者が使う布製品の縫製やメッセージカードの作成、車いす介助などさまざまなボランティア活動をしていましたが、コロナ禍により同院への出入りが制限されたことから活動を中止しています。稲垣会長は、施設外でできることがあればと支援を申し出、使用頻度が高く、洗い替えやストックが必要なものが不足していることを知りました。
一人ではできる量が限られると思った稲垣会長は、助け合い活動を通じて安心して暮らせる心豊かな地域づくりを進めることを目的にボランティア活動をしている同会にも協力を呼びかけました。4月の同会代表者会議で快諾を得たのち、同会の活動のひとつに盛り込みました。同院から預かった布や型紙などを地区代表者に配り、各地区の会員が作成。完成品を集めて、定期的に同院に持参します。
6月24日には、稲垣会長らが安城市安城町の同院を訪れ、同会員お手製の「ウロバック入れ」と「誕生日カード」29点を同院ボランティア担当の木島由美看護師に手渡しました。木島看護師は「院内で使う物の中には、ちょうど良い布の厚さと大きさのものが既製品ではなかなか手に入らないものがある。こうして支援を申し出ていただき感謝している。さっそく使わせていただきたい」と笑顔で話しました。
稲垣会長は「みのりの会もコロナ禍で従来のボランティア活動が十分できていなかったが、今回の取り組みで改めて会員のボランティア精神と絆を感じられてうれしい。まだまだ足りないと思うので、需要にあわせて作らせてもらえればと思う。病院や患者さんなど多くの方々のお役に立てていることが何よりうれしい」と話しました。
会員がつくった布製品やカードを
手渡す稲垣会長(左)