楽しく食と農学ぶ 収穫、田植え児童に指導
2022/6/20
安城市小川町にある安城市立桜井小学校の5年生児童141人は6月20日、同校近くの22アールの田んぼで田植え体験を行いました。指導にあたったのは、同市小川地区、三ツ川地区の農業者を中心に構成される小川農用地利用改善組合と三ツ川農用地利用改善組合、同校管内の水稲生産者とJAらあわせて16人です。
同校では、今年から米づくり農業体験学習プログラムを行っています。農産物を育てる体験を通じて、地域農業の振興と理解を拡げ、子どもたちの健やかな成長と健全な食生活を実現することが目的。児童らは初めて触る苗や足を入れた田んぼの感覚に歓声を上げながら、楽しく学びました。田植え体験後は田植え機による機械定植の実演見学や生産者への質疑応答が設けられました。
田植えを終えた児童は「どれぐらいまで苗を植えればいいのか分からなかったが、農家さんが丁寧に教えてくれた」「最初は田んぼの中に足を入れるのが怖かったけど、慣れたら楽しかった」「収穫が楽しみ。登下校の際に注意して田んぼを観察したい」と話しました。
同校の鈴木佳樹校長は「地域のたくさんの方々に支援をしてもらえて、体験が行えたことに感謝したい。当校初の農業体験学習となるので、5年生児童には次の学年に続くようにしっかりと学んでほしい」と話しました。
小川農用地利用改善組合の黒柳正昭組合長は「今後も継続的な食育活動ができるように、団体でお話を受け、協力していける体制を整えた。子どもたちには普段何気なく口にしている食べ物にどれほどの手間と時間がかかっているか知ってもらい、食べ物の大切さを感じてもらいたい」と話しました。
次回は10月中下旬に稲刈り体験を予定しています。
児童らに田植えの指導をする
黒柳組合長(右)