「植えた苗から米何粒できる?」刈谷市立富士松南小
2022/6/9
刈谷市立富士松南小学校の5年生児童約120人は6月9日、刈谷市今川町の約2アールの圃場で田植えを体験しました。同校学区内にある今川地区、泉田地区、今岡地区の営農改善組合員やJAあいち中央富士松支店運営委員、JA職員ら32人が指導に当たりました。10年以上続く取り組みで、児童に田植えから収穫まで一連の作業を体験してもらい、食の大切さや自然環境を支えている農業の仕組み、食に対する理解を深めてもらうことが目的。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、田植えは3年ぶりに開きました。
同改善組合員らは、植え方を伝えた後、一人一人にもち米「こはるもち」の稲苗を手渡しました。児童らは、慣れない田んぼの泥に足を取られながらも、圃場の中央に2列に並び、外に向かって下がりながら約20センチ間隔にしるしが付いたヒモに沿って3、4株ずつ植えました。田植えをした児童は「大変だったけど楽しかった」と笑顔で話しました。
同支店の藤田重秋支店運営委員長は「田植えの経験がない子がほとんどだと思うので、一生に一度の経験を楽しんでもらいたい。コロナの状況次第だが、稲刈り、餅つきと食育として最後まで経験できることを願う」と話しました。
今川地区営農改善組合の神谷和弘組合長は「今日植えた2、3本の苗が何本になっているか、何粒の米ができるのか予想してきて。収穫時に、数えて答え合わせしましょう」と児童らに宿題を投げかけました。
稲刈りは、10月に行う予定。例年行っている収穫したもち米での餅つき大会は、コロナ禍の状況をふまえ検討していきます。
田植えをする児童ら