タマネギ圃場でドローン散布
2022/4/7
JAあいち中央碧南営農センターは4月7日、管内生産者のタマネギ圃場でドローンを使った薬剤散布の防除効果試験を行いました。試験は約50アールの圃場で行われ、生産者、農薬メーカー、JA職員ら10人が立ち会いました。同センターで露地野菜へのドローンを使った防除を試験するのは、今回初めてです。
農薬メーカーのイノチオプラントケア株式会社からJAに露地野菜の防除にドローンを導入したいとの申し入れがあり、興味を持っていた生産者を引き合わせたことが試験のきっかけです。同面積を手散布した場合、およそ45分かかるが、試験散布はおよそ5分で完了し、立ち会っていた生産者から感嘆の声が上がりました。今後は手散布区との比較が行われ、防除効果の差異を検証する予定です。
試験圃場を提供したタマネギ生産者の榊原弘也さんは「効率の良さが手散布と段違いで驚いた。大面積であるほど、ドローンの良さが生きる。将来ドローンが普及して、産地として一斉防除できるようになったらうれしい」と話しました。
ドローンの手配をした同社安城営業課の岩川洋太さんは「ドローンで散布できる登録薬剤も増えてきており、有用性は高くなってきている。今回の試験結果が露地栽培でのドローン導入のきっかけになってほしい」と話しました。
同センターの久留宮拓馬さんは「防除作業の省力化が図れるのが、ドローンの魅力。空いた時間を他の管理作業にあて、さらに高品質なタマネギを出荷して、所得向上につなげてもらいたい」と話しました。
タマネギ圃場を効率的に
防除していくドローン