農業塾スタート 卒塾式と入塾式 産直出品めざす
2022/3/31
JAあいち中央産直振興部は3月31日、安城市福釜町のJA安城西支店で産直就農塾の2021年度(第7期)生卒塾式と2022年度(第8期)生入塾式を合わせて行いました。
両式には、卒塾生26人と入塾生14人、JA役職員、県西三河農林水産事務所農業改良普及課など60人が出席。卒塾生にはJAの石川克則組合長から修了証が手渡されました。
21年度(第7期)生の佐野久始さんは「農業は長い経験と勘によるところが大きいと思って入塾したが、講義の中で科学的な根拠に基づいて行われるものだと知って驚いた。畝を立てること一つとってもメジャーを使って綿密に行われるなど、農業のイメージが180度変わった。種まきから収穫まで教えていただき、講師陣には感謝したい」と話しました。
22年度(第8期)生を代表して、都築俊一さんが「定年後農業を始めたがうまくいかず、一から学ぶために入塾した。しっかりと作り方を学び、産直に出品できるようになりたい」と力強く誓いの言葉を述べました。
石川組合長は卒塾生に「塾長の元、実践的な技術を中心に一年間頑張っていただき、今日を迎えられている。丹精込めて育てた農産物が産直に並ぶことを楽しみにしている」と、入塾生には「1日も早く立派な生産者になってもらいたい。1年という受講期間は長いようで短い。仲間を作って、栽培をしっかりと学んでほしい」とそれぞれを激励しました。
農業改良普及課の小松勝夫課長は「失敗から得ることは非常に多い。失敗を活かすには記録を取ることが非常に重要。それによって失敗が成功に繋がることになる。天候を加味した栽培計画で、安定した生産を目指して欲しい。皆さんが作った生産物が産直店舗に並ぶことを心から期待している」と話しました。
同塾は15年度に開講。塾生は販売農家を目指し、実習を中心に栽培技術や農薬の知識、農業機械の扱い方などを一年間学びます。卒塾後は専任職員が栽培相談などに応じます。これまで150人が卒業し、110人が産直部会員として登録しています。
誓いの言葉を述べる入塾生