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地元の子どもたち 楽しく稲刈り体験 志貴っ子田んぼの会

  • 志貴小学校

2022/10/26

  • 写真「志貴っ子田んぼの会」のメンバーらと稲刈りを楽しむ児童ら

安城市立志貴小学校の総合学習の一つ「志貴っ子田んぼの学校」は10月26日、同校5年生、1年生児童、志貴保育園の園児ら約70人を対象に、鎌を使ったうるち米ともち米の稲刈り体験を行いました。年間を通じた農業体験で、農業・食料・労働・環境・生物などを総合的に学ぶことが目的。同校学区内の農家や住民有志、地元企業、JAなどで構成される「志貴っ子田んぼの会」が運営・指導を担っています。

同会では、環境教育の一環として自然農法を推奨し、田んぼに生息する生き物観察等を通じて自然との共存を大切にする児童・園児を育てるため、「冬水田んぼ」と呼ばれる田んぼで、冬の間も水を張り、農薬や化学肥料を使わずに、田んぼに生きる水生生物などさまざまな生き物の力を借りた米づくりを同校児童らと行っています。

同会メンバーが鎌の使い方を説明した後、児童らは田んぼに入り、稲刈りを楽しみました。収穫した稲は同会のメンバーと5年生児童が作ったすげ縄を使って、はざ掛けされました。

体験した児童は「田んぼの作業はとても大変だった。たくさんお米をとるためには、草刈りなどの管理が必要なのだと分かった」「楽しく収穫できた。これからお米を食べるときは最後のひとつぶまで大事に食べたいと思った」と話しました。

同会のメンバーである榊原孝七さんは「昔ながらの農法はとても手間がかかる。地域や学校の協力があって運営できている。なんでもお金を出せば手に入る時代に、田植えや草取り、稲刈りといった体験を通じて、食べ物の尊さを感じてもらいたい」と話しました。

取れた稲穂やお米は、12月のしめ縄づくりや餅つき大会、1月の七草粥の会といった年間を通じた様々なイベントで使われます。