トピックスレポート
校名の由来の梨 総合授業で学ぶ
- 梨の里小学校
2022/10/25
「「安城梨」に対するJAのとりくみ」を説明する若林さん
安城市篠目町の安城市立梨の里小学校は、同校3年生児童を対象に「広めよう梨の里のNASHI」をテーマとした総合の授業を行っています。地域の農産物の魅力や課題について探究的に学習することを通して、郷土に対する愛着や理解を深め、地域に対する自分の役割を考える力を身に付けることが目的です。同校は2006年に設立。校名は、同地域が1915年頃から梨の栽培が盛んで、梨の里として有名だったことに由来します。
一学期から校内にある梨の樹の成長を観察したり、学区内の梨農家の圃場を訪問し話を聞いたりと、調べ学習だけでなく、地域と関わりながら学習してきました。安城の梨が関西地方でも販売されていることを知り、栽培から販売までに関わる仕事について興味を持ち、JAあいち中央に相談が寄せられました。
10月25日には、「安城の梨についてもっとくわしく知りたいな」と題し、JA梨生産部会の事務局を務める同JA営農部園芸課の若林花奈子さんを授業に招きました。「『安城梨』に対するJAのとりくみ」をテーマに、スライドや動画を使って、JAが安全・安心な梨を届けるために行っている検査や梨を高く販売するための工夫などが説明されました。
児童からは「JAが農家さんを支え、協力して安城梨を出荷していることがよく分かった。家族みんな梨が大好きなので、安城梨を食べて農家さんやJAを応援したい」「安城梨の魅力を再確認した。梨農家さんが減少しているという話を聞いて、なんとか助けたいと思った」と話しました。
学年担任の川瀬明子教諭、岡田育知教諭、長谷昇知教諭は「今後は学んできた安城梨の魅力を地域に発信していきたい。協力して課題解決に向けて考える力を養ってほしい」と話しました。
若林さんは「今回新たに作成したスライドで内容が伝わるか心配だったが、しっかりと話を聞いてもらえて安心した。説明には専門用語をできるだけ使わないように気をつけた。安城梨をたくさん食べてもらうきっかけになったら、うれしい」と話しました。
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