トピックスレポート
働きやすい環境で 農福連携仲介 旧支店を活用
- 営農支援室
2022/9/13
作業する利用者と平松指導員(右)
JAあいち中央営農企画部営農企画課営農支援室の仲介により、株式会社アイリスと就労継続支援A型事業所Garden(株式会社ジェイズ)の農福連携の取り組みが8月上旬から始まりました。今回の取り組みのカギは、職場環境。同事業所の利用者が働きやすい職場に、同JAの旧支店建物が活用されていまする。
同社は、刈谷市とみよし市でブドウを生産。JA産直5店舗に出荷し、以前より同室を利用していました。同社の原田勇代表取締役が障がい者等の就労支援に興味を持っていたところに、同室から定期的に送られてくる求職情報に同事業所を発見しました。2月から両者による仕事内容など話し合いがすすめられるなか、課題となったのが利用者の働く場所でした。
同事業所の平松孝章作業管理責任者兼職業指導員は「利用者さんは環境が合わないと不安定になりやすいので、働きやすい環境であることはとても重要」と話します。同社が通常作業を行う場所で利用者が働くことは難しいと判断。空調や水回り等の設備が整い、かつブドウの出荷シーズンのみ使用できる施設が必要でした。相談を受けた同室は、同事業所近くにあるJA旧明横支店なら利用できるのではないかと提案。施設を管理するJA総務部総務課と協議のうえ、今年度の出荷シーズンである9月中旬を含む2ヶ月間のみを家賃制で借りられることになりました。
仕事内容は収穫後のブドウの計量や仕分け、箱詰めなど。利用者の得意、不得意を見極め、工程ごとに分担しています。同事業所から利用者約3人とスタッフ1人以上が当番制で週4~5日働いています。原田代表取締役は「どういう人が来るかわからず不安もあったが、今はほとんどお任せできるほど頼りになる存在。環境の整っている場所が短期間で借りられるのはありがたい」と話しました。
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