トピックスレポート
地元産の良さ知って パンやデザート 小麦粉や米使い講習会
- 安城南部ブロック
2022/8/23
焼きあがった生米パンに顔を綻ばせる参加者
JAあいち中央安城南部ブロックでは、地元農産物の良さを知ってもらう機会にしてほしいと、パンやスイーツの講習会に力を入れています。これまで、地元産の小麦粉や米を使い、総菜パンやあんパン、メロンパンなどのパン作りを行いました。参加者は、30代から70代までと幅広く、「地元の小麦でパンが作れるなんて思わなかった」「米のパンはもちもちとした食感がいい」など好評です。
世界情勢を受け、日本の農産物が注目される中、管内の組合員から「今こそ国産の食材を見直すべき。米を使ってパンが作れると聞いたので作ってみたい」と相談されたのがきっかけです。
講習会で使う材料は、可能な限り、地元産や国産のものをそろえるだけでなく、小麦や米などは、講習会で使用するもの以外にも、管内でとれる品種や特徴なども紹介します。ときには、営農部門の担当者が駆けつけ、地元農産物PRに一役買うこともあります。小麦粉の紹介では、管内でとれる小麦粉「ゆめあかり」と「きぬあかり」の使い分けや、購入できる場所など、質問が相次ぎ、参加者の関心の高さがうかがえました。
8月23日は、安城市福釜町のJAファーマーズマーケットでんまぁと安城西部内料理教室で家庭雑誌「家の光」の記事活用企画「生米パン作り教室」を開きました。同ブロック管内の組合員7人が参加し、総菜系とスイーツ系の生米パンを1人1本ずつ焼き上げました。講師はJAのくらしの相談員が務めました。
「家の光」で紹介されていたレシピを参考にアレンジ。事前に試作を行い、レシピに手を加えるとともに、管内でとれる数種類の米の中から「あいちのかおり」を選定しました。
参加者は、水に浸した米を油や砂糖などとミキサーにかけ、ドライイーストを加え、材料を型に流し込んで、オーブンで焼きました。出来上がった生米パンを見て「とてもおいしそうな焼き上がり」「生米を利用したパン作りは初めて。ふっくら焼けて、食べるのが楽しみ」と歓声を上げました。
安城南部ブロックくらしの相談員の平岩早苗さんは「地元産、国産の良さを伝えていくことはJAの使命。講習会を通じ、作る楽しみだけでなく、地元農産物の魅力も伝えていきたい」と話しました。
同ブロックでは、9月に特産のイチジクを使ったパンとデザート作りの講習会を予定しています。