タマネギ機械定植
2020/12/23
JAあいち中央碧南玉葱部会の「玉葱機械化研究室」は、12月23日からタマネギの機械定植を始めました。部会では2018年度から、機械定植の導入に向けた試験栽培に取り組んでおり、19年度には「玉葱機械化研究室」を立ち上げ、定植をはじめとした作業の機械化を検討しています。この日はJAの担当者が各圃場を回り、機械定植作業の結果や課題を確認しました。
同室では機械化導入による省力化で産地維持を目指しており、19年度に導入が進められ、作業時間と人件費を大幅に削減しました。一方で播種経費、育苗資材などで全体的なコスト高が課題となっていました。20年度はJA側からのコスト削減提案として、育苗期のセルトレイ用培土の変更や被覆資材の削減などが示され、昨年度から10アールあたり約7%のコストカットに成功しました。
同室の杉浦満男さんは「育苗コストの削減のため資材の変更があったが、苗の生育は昨年と差はなく、良いものが出来た。定植機が動作しやすい苗丈に剪葉したり、圃場状況に合わせて植付けの深さを調整するなど課題も多いが、より実用化に近づいた」と話しました。
JA碧南営農センターの久留宮拓馬さんは「育苗期のコスト高、定植率が低い、玉葱の品質向上など、まだまだ課題が多い現状。生産者、メーカーと協議していき産地に適した機械化を進めていきたい」と話しました。
機械定植する杉浦さん(中)と動作を
確認する久留宮さん(左)
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