クルクマ収穫本格化 10月下旬まで30万本
2020/7/20
JAあいち中央管内の碧南市でクルクマの収穫が本格化しています。JA碧南クルクマ部会では9人が約1ヘクタールのハウスで、苞葉がピンク色の「シャローム」を中心に、緑色の「チョコゼブラ」、白色の「ロータスホワイト」など8品種を栽培します。「シャローム」が全体の8割を占めます。
クルクマは東南アジア原産のショウガ科の植物。暑さに強く、ハスの花に似ていることから、主に仏花として用いられるため、新盆、旧盆の需要に合わせて栽培。夏場でも日持ちが良く明るい色の品種が多いことから、近年ではブライダルや花束、フラワーアレンジメント用の人気も高まっています。
今作は定植以降、病害虫の被害も特になかったが、4月から5月にかけての朝晩の冷え込みで、昨年より2週間ほど生育が遅れたが、色やボリュームなど品質は良好。7月19日現在で日量約7000本を出荷。最盛期の8月上旬には日量約12000本の出荷になります。
部会の山田彰彦部会長は、「シャローム」を中心に約22アールでクルクマをハウス栽培。苞葉が緩み始めたのを確認しながら、葉を3、4枚付けて根元から一本ずつハサミで丁寧に収穫します。苞葉の形や大きさなどを見ながら選別し、セロハンをかけて箱詰めします。
山田部会長は「今年は天候の影響で生育の揃いがバラバラだが、1本1本の品質は良いものになっている。夏に花もちの良い花なので、お盆の時期にはいろいろな所に飾って鮮やかな色合いを楽しんでほしい」と笑顔で話しました。
出荷は6月上旬から始まっており、10月下旬までに、東北、関東を中心に甲信越、中京市場に約30万本を計画しています。
苞葉の状態を確認しながら収穫する
山田さん
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