冬の間も水を張る「冬水田んぼ」で児童が田植え体験
2019/5/28
安城市立志貴小学校の5年生と1年生合わせて約70人は28日、学校近くの同市尾崎町の田んぼで田植えを体験しました。同校では、環境学習の一環として5年生児童が年間を通して稲作活動を行っています。
田植えをした田んぼは「冬水田んぼ」と呼ばれ、冬の間も田んぼに水を張り、農薬や化学肥料を使わずに、田んぼに生きる水生生物など様々な生きものの力を借りて米作りを行います。同校学区域内の農家を中心に、2009年に発足した地域ボランティア「志貴っ子田んぼの会」の協力を得て取り組んでいます。
児童らは、約300㎡の田んぼに横一列で並び、苗の束を手に持ち裸足で入り、同会メンバーの榊原孝七さんら約20人の農家から指導を受けながら「あいちのかおり」と「十五夜もち」の苗を植えました。
同会メンバーの伊藤浩さんは「今年も米作りが始まる。昨年の切り株が残っており、先輩たちが守ってきた田んぼ。力を合わせて大切に使ってほしい」と話しました。
今後は草取りや生き物調査などを行い、10月に「稲刈り」、12月に「餅つき」、1月に「七草がゆ」の会を行う予定です。
菅笠をかぶって田植えをする児童